原位置試験には、下表のような各種試験がありますが、当社では、調査期間の短縮や調査費の縮減などを図ることに努力しており、それぞれの特徴を活かし、補完的な調査としての組み合わせを行い成果を挙げています。
各種原位置試験表
 名   称 適用土質 可能深度 測定値 規格
 サウンディング        
  動 的        
   標準貫入試験  玉石、転石を除く
 全ての土質
 基本的には制限なし  N値、N値からC、φを推定  A-1219
   鉄研式大型動的コーン貫入試験  同 上  20m位  Nd Nd=N  規格なし
   簡易動的コーン貫入試験  同 上  5.0m  Nd Nd=N  JGS-1433
   ラムサウンディング(ミニラム)  同 上  20m  N=1/2Nd(砂質土)
 N=1/2Nd-0.016Mv(粘性土)
 規格なし
  静 的        
   ポータブルコーン貫入試験  粘性土や腐食土等  5m程度  コーン指数qc トラヒカビリテー  JGS-1431
   スウェーデン式サウンディング  玉石、転石を除く
 全ての土質
 15m程度  Nsw N値やquに換算  A-1221
   孔内水平載荷試験  孔壁が平滑で自立できる
 全ての土質
 制限なし  変形係数、降伏圧力、粘土のCu  JGS-1421
 載荷試験        
   地盤の平板載荷試験  岩盤を除く全てに対応    地盤反力係数極限支持力  JGS-1521
   道路の平板載荷試験  道路の路床、路盤    地盤反力係数 
 室内CBR値への換算、K30
 A1225
   現場CBR試験  粘性土から砂質土まで    CBR値舗装厚の設計  A1222
   深層載荷試験  全ての土質  制限なし  地盤反力係数極限支持力  規格なし
 
機械ボーリング
 機械ボーリングは、調査地点の地盤状況(土質・地質判別、色調、礫径、締まり具合、地下水位等)を把握することを主目的として実施します。
 標準貫入試験は、地盤の硬軟あるいは締まり具合の相対値となる「N値」を求めるために実施します。質量63.5kgのドライブハンマーを76cmの高さから自由落下させて30cmの貫入に要する打撃回数を測定します。試験の際に採取した試料より土質の確認を行います。

機械ボーリングによる掘進作業 ボーリング装置概略図 標準貫入試験概略図
 
ラムサウンディング(ミニラム)試験
 当社では、平成11年度にミニラム試験機を導入し、地盤調査を効率的に行っています。ミニラム試験機は、オートマティックラムサウンディング試験機を小型化した動的サウンディング試験機です。
 φ36.6mmの先端コーンをつけたロットを、質量30㎏のハンマーで35㎝の高さから、油圧駆動による自由落下で打撃し、貫入量20㎝あたりの打撃回数を測定します。

ラムサウンディング(ミニラム)試験 小型動的コーン貫入試験(ミニラム) 試験器具の組立一般図
 
その他原位置試験
スウェーデン式サウンディング試験
平板載荷試験